私が教わった盆太鼓は、東京の下町で教わった太鼓で、太鼓を斜めに置き、盆踊りの曲に合わせて、自分で技を組み合わせてアレンジしながら叩くスタイルの太鼓でした。高校時代に教わった太鼓も、基本的には、子供の頃に教わった太鼓と同じで、なじみやすかったです。

盆太鼓の歴史は古く、地方によって違いがあり、どの流派が優れているというよりは、いろいろな叩き方があって面白いなと感じています。
東京を離れ、今住んでいる所で、近所の祭りに行くと、自分がやっていた太鼓と違うので、驚きました。
お話をさせていただく機会がったので、お話をしたのですが、考え方や技についても違っていたりと、勉強になりました。ただ、皆さん、どなたも、自身の太鼓に誇りをもって楽しそうに叩かれていたので、そこは一緒だなと思います。

私の太鼓は、曲に合わせて、技を自分でその場でアレンジしていくスタイルなので、基本、一人で叩かせています。
他の人と合わせて叩くことができないです。音がケンカしちゃうので。
プレッシャーも半端ないとは思いますが、子供たちは緊張しつつも楽しそうに叩いています。
実はこれって結構難しくて、曲のフレーズや、どこで盛り上げるとか曲に合う技を選択したり、どうやって叩けば、聞いている人たちは楽しいかなとか、いろいろと考えながら叩いています。
そうするためには、太鼓を叩くことや技が無意識にできていないと出来ないんですよね。
しかも瞬時に、曲を理解して、技を選択していくんですから、大したもんです。
最近は、余興として、盆太鼓の曲ではない曲も叩かせています。
最近のJPOPを叩かせたのですが、ドはまりしていて、驚きました。
結構、難しい曲なので、私には無理ですね。
その子は、ピアノをやっているので、音楽に関しては私より詳しいんですよ。
練習の時に、あまりにも完ぺきだったので、言う言葉が見つかりませんでした。
叩き方は、太鼓のたたき方ですが、技や盆太鼓のベースとかはこだわらずに、曲のフレーズに合わせて叩くように指導しています。もちろんアレンジも本人たちにやらせています。
正直、盆太鼓が染みついた50代のおっさんには、厳しいですね。
それでも、先生として、アドバイスしてますが、正直、良くできるなと感心しています。(子供たちの手前そんなそぶりは見せませんが)

去年の話ですが、結構難解な曲で、曲調がころころ変わる曲を叩いている子がいて、こんな難解な曲をよくアレンジしたなと正直ビビりました。その子も、小さいころからピアノをやっていたので、もちろん、私より音楽をよく知っています。
逆に、私は、音楽は、和太鼓だけで、その他は、学校の音楽の授業しかやっていないので、楽譜も読めないくらいです。
いずれ、私もチャレンジしてみるつもりなので、もう少し時間をください。

子供たちの成長は、見ていて楽しですし、頑張ったその子たちが誇らしくもあります。
太鼓を学ぶ上で、経験したことが、その子たちの人生の中で少しでもプラスに働いてくれると嬉しいです。