盆太鼓で、初めに教わる技は、「ドドンガドン」です。
まずは、これが叩けるようになるように、曲に合わせて練習していきます。
これが、一番難しいです。
なぜなら、今までやったことがないので、どうやっていいか分からないし、初めてのことなので、うまく出来ないんですよね。

後から気が付いたのですが、ここに、「大きな落とし穴」があるんですよ。

「ドドンガドン」は、フレーズ全体でいうと、「ドドンガドンカラカッカ」と叩きます。
基本的に盆踊りの太鼓は、このフレーズを繰り返したたいていきます。
上手になっていくと、いろいろな技を覚えて、その技を組み合わせて叩いていきます。

【落とし穴】
さて、先ほど言った「落とし穴」とは、何か。
「ドドンガドン」を習う時、「ドドンガドン」の打ち方を習ってから、「カラカッカ」を叩くように習います。
そのため、「ドドンガドン」がひとかたまり(2拍)で、「カラカッカ」がひとかたまり(2拍)だと勘違いしてしまうんです。
そうすると、リズムに合わないんです。
リズムに合わない人の大半は、そこを勘違いしてできないから、やめていく人が多かったです。

【正解】
正解は、「ドドンガ」がひとかたまり(2拍)で、「ドンカラカッカ」がひとかたまり(2拍)なんですね。
つまり、「ドドンガドン」は、「ドドンガドン」という技ではなく、正しくは、ドドンガがとなります。
その証拠に、3連を叩く時に、「ドドンガ」「ドドンガ」「ドドンガ」「ドンカラカッカ」となります。
盆太鼓の表裏|表裏の説明と、3連、5連の解説

ちなみに、盆踊りの太鼓は、「ドンカラカッカ」と同じリズムの「トンツクドンドン」がベースになっています。
逆に言うと、「ドンツクドンドン」だけを叩いても曲を演奏することはできます。おすすめはしませんが。
叩き方は、「ドン(右)ツ(右)ク(左)ドン(右)ドン(左)」です。
ちなみに、「ドンカラカッカ」は、「ドン(右)カ(右)ラ(左)カッ(右)カ(左)」で、「カラカッカ」は、太鼓の上のふちを叩きます。
リズムですが、「ドン¦カラ|カッ¦カ」です。

【落とし穴・2】
ここにも、落とし穴があるんですね。
それは、「カラカッカ」を一定のリズムのように「カラカラ」と叩いてしまうんですよ。
特に、遅い曲を叩く場合は顕著です。それで、リズムが狂っていくんです。
「カラ」は半拍の中で、「カ(右)ラ(左)」と2打ですが、「カッ(右)カ(左)」は、半拍に1打ずつなんですよ。
つまり、「ドン¦カラ|カッ¦カ」となります。
頭では分かっていても、実際たたくとできないんですよね。

【練習方法】
①初め、ゆっくりのペースで、確認しながら、口で「ドンカラッカ」と歌いながら、歌に合わせて叩いて練習します。
②歌わずに無意識に叩けるようになるまで、体に叩きこみます(無意識に叩けるようになるまで練習します。)
③無意識に叩けるようになったら、徐々にスピードを速くしていき、曲のスピードまで上げていきます。

※コツ
●「カラ」は、間に合うように小さめな振りで叩くようにすると間に合うようになります。
「カラ」は、半拍の中に2打打つため、「カッカ」のように半拍に1打ずつと同じように叩いていると間に合いません。
●手首を上手く使えないと間に合いません。
手首を使わずに肘を使って打つと、支点(肘)と作用点(バチ先)の距離が長く、手首に比べ、距離が長くなり力を必要としますし、コントロールが難しくなり、曲が早ければ早いほど、間に合わなくなってきます。

私が、太鼓を教える場合は、ベースの「ドンツクドンドン」から教えます。

【追伸】
学校だけが、全てではない。
学ぶ事は、どこでも出来る。
自分の未来のために、学ぶ事をあきらめないで。


【目次】
☆彡盆太鼓のコツ|盆太鼓とは(盆太鼓の説明と目次)
☆彡叩いてみた|目次
☆彡技術取得|目次

【関連】
Ameba ブログ:盆太鼓マスター 盆ちゃん 2nd
YouTube:(25) 盆太鼓マスター 盆ちゃん – YouTube