盆太鼓で、初めに教わる技は、「ドドンガドン」です。
まずは、これが叩けるようになるように、曲に合わせて練習していきます。
これが、一番難しいです。
なぜなら、今までやったことがないので、どうやっていいか分からないし、初めてのことなので、うまく出来ないんですよね。
後から気が付いたのですが、ここに、大きな落とし穴があるんですよ。
「ドドンガドン」は、フレーズ全体でいうと、「ドドンガドンカラカッカ」と叩きます。
基本的に盆踊りの太鼓は、このフレーズを繰り返したたいていきます。
上手になっていくと、いろいろな技を覚えて、その技を組み合わせて叩いていきます。
さて、先ほど言った「落とし穴」とは、何か。
「ドドンガドン」を習う時、「ドドンガドン」の打ち方を習ってから、「カラカッカ」を叩くように習います。
そのため、「ドドンガドン」がひとかたまりで、「カラカッカ」がひとかたまりだと勘違いしてしまうんです。
そうすると、リズムに合わないんです。
リズムに合わない人の大半は、そこを勘違いしてできないから、やめていく人が多かったです。
正解は、「ドドンガ」がひとかたまりで、「ドンカラカッカ」がひとかたまりなんですね。
実は、盆踊りの太鼓は、「ドンカラカッカ」と同じリズムの「トンツクドンドン」がベースになっています。
逆に言うと、「ドンツクドンドン」だけを叩いても曲を演奏することはできます。おすすめはしませんが。
叩き方は、「ドン(右)ツ(右)ク(左)ドン(右)ドン(左)」です。
ちなみに、「ドンカラカッカ」は、「ドン(右)カ(右)ラ(左)カッ(右)カ(左)」で、「カラカッカ」は、太鼓の上のふちを叩きます。
リズムですが、「ドン¦カラ|カッ¦カ」です。
ここにも、落とし穴があるんですね。
それは、「カラカッカ」を一定のリズムのように叩いてしまうんですよ。
特に、遅い曲を叩く場合は顕著です。それで、リズムが狂っていくんです。
「カラ」は1拍の中で、「カ(右)ラ(左)」と2打ですが、「カッ(右)カ(左)」は、1拍に1打ずつなんですよ。
つまり、「ドン¦カラ|カッ¦カ」となります。
頭では分かっていても、実際たたくとできないんですよね。
私が、太鼓を教える場合は、ベースの「ドンツクドンドン」から教えます。

