太鼓は、胴と言われる木に、両端が皮で、基本的には皮の部分を叩きます。
バチで、太鼓の皮の部分を叩きますが、一番音がいいのは、皮の中心を叩くことです。
バチで、皮を叩き、皮を振動をさせますが、中心をたたくことで、より振動しやすいからです。
縁に近いほど皮は振動しにくくなります。それを利用して、音を小さく叩く時に、ワザと縁付近を叩く叩き方もあります。
竹の棒を持っている時に、竹の棒をたわませると、持っている部分に近いところと、先端の部分を比べると、先端の方がたわみますよね。
太鼓の皮も縁のそばよりも、縁から遠いい中心部分の方がより振動しやすいのは、イメージしやすいと思います。
バチの入射角も大事で、太鼓の面に、垂直に叩くことも大事です。
バチの跳ね返りの仕方は、光の反射に似ています。
私の流派は、太鼓を斜めに置いて叩く叩き方をしますが、太鼓の面の垂直線に対して、上の角度からたたくと、バチは下側に跳ね返されます。
逆に下側からたたくと上側に跳ね返されます。
面に対して垂直に叩くと、バチは垂直に跳ね返されます。
連打で叩く時は特に大事です。
もし、垂直に叩かないと、バチの跳ね返りがガチャガチャして、バチ同士が当たってしまうこともあります。
もちろん、技によっては、ワザと上からたたいたり、下からたたく技もあります。
しかし、基本は、太鼓の面に対して垂直に叩くことが大事です。
基本の打ち方で、バチが通るラインは、太鼓の面に垂直のラインが理想だと思います。
もちろん流派によっては、考え方や叩き方が違うので、何が正しいというのはないです。
私が教わった叩き方で、叩きやすいという事です。