今回は、右手の打ちの基礎練習について説明していきます。
まずは、右手だけ、しっかり構えます。
太鼓の中心に、バチの先端を持っていきます。
バチの軌道は、太鼓の中心をスタートとし、太鼓の面に対して垂直なラインが、バチの軌道となります。
4カウントの中で、「1」で叩きます。
「2,3」のカウントで、ゆっくりバチを上げていき、「4」で構えの位置に持っていきます。
次の「1」のカウントで叩きます。
流れとしては、初めに空カウントをして、ペースを理解させます。この空カウントの「2.3.4」で、ゆっくり構えの位置にもっていきます。次の「1」で叩かせ、「2,3,4」でゆっくり構えさせる。その繰り返しをします。
この時のポイントとしては、バチと腕は、一本のしなる棒のように、動かすという事です。
鳥が羽ばたくように、腕を上げます。
上げた腕の位置は、頭で、腕が隠れないように少し前の位置です。また、バチは、バチの軌道上です。
そこから、紐を引っ張るように、打ちます。
重要なポイントとしては、バチを引っ張るように動かし、最後に手首を使って打ちます。
イメージは、バチの重さを早く太鼓の面に移動させ、その勢いを殺さないように、最後に手首を使って、太鼓の重みを太鼓の面に伝えるように叩きます。跳ね返ってきたバチを、太鼓の面から少し離れた位置で、キュッと止めます。
音を大きく出すには、バチの重さをいかに早く、太鼓の面に伝えるかという事は、以前の投稿で書きました。
参考:和太鼓・盆太鼓のコツ|大きな音を出すには、バチを早く動かす。力みと無駄を無くすこと
基本打ちの時こそ、そこに意識してほしいのですが、コツとしては、カウント「4」の時に、「ホッ」言ってからたたきます。
「1,2,3,ホッ」「1,2,3,ホッ」・・・当い感じです。なぜ、「4」の代わりに「ホッ」とするかというと、「ッ」がポイントです。
この「ッ」のおかげで、タイミングが若干遅れます。次の「1」のタイミングで打つためには、普通に打つよりバチを早く動かさないと、間に合わさなくなるので、音が大きくなるという訳です。
太鼓の打ち方の基本は、ゆっくり上げて、速く打つ。これが非常に大事です。
ゆっくり上げることで、迫力が出て、速く打つことで、音が大きくなるばかりではなく迫力が出ます。
レベルの高い子に対しては、さらに、腰を使って打つ指導をします。
斜め打ちのように太鼓の横に立って打つ打ち方は、正面で叩くベタ打ちに比べて、肩幅の分、右と左の距離が違います。そこで、左で打つ時よりもしっかり腰を使って打ちます。
腰の回転を肩に伝えます。その時腰と肩を平衡に保って勢いを伝えます。その肩に伝わった勢いを腕、手首を使って、バチに伝えていきたたきます。
もちろん、バチは、バチの軌道上を動かしながらです。
さらに、レベルの高い子には、「打ちぬく」ことを意識して叩かせます。
この「打ちぬく」は、簡単に言うと、太鼓を叩く時に、太鼓の表面を叩くのではなく、太鼓の反対側の面に、勢いを飛ばすように叩く叩き方です。これだけ聞くと「気」を飛ばすってこと?とドラゴンボールチックに考えがちですが、イメージはそんな感じです。
僕なりの解釈ですが、人間、太鼓を叩く時に、太鼓の表面を叩くように無意識にセイブして太鼓を叩いています。太鼓を叩くのに必要な分の力だけで叩いているという事です。打ちぬくとは、そのセイブを取っ払って、バチの勢いをすべて、太鼓に伝える叩き方です。その時のセイブを外すカギが、「勢いを反対側に飛ばす」という事なんだと思います。
これは、力んで叩くことと勘違いされますが、「力み」は、拮抗筋を過剰に働かせてしまっている状態、つまり無駄な力を使っていることです。
「打ちぬく」は、太鼓の表面を叩くという意識が無意識にかけているセイブを外して、叩くという事です。
音が段違いに変わっていきます。
基礎ではありますが、奥が深いでしょう。
私は、素人なので、この程度ですが、プロの方は、さらなる深淵の技術を持ってらっしゃると思うので、私も今後、勉強していきます。
こんなところも、注意しているよとか、こういうことがあるよとか、教えていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
【追伸】
一昔前は、男が日傘なんてと思っていましたが、この殺人的な日差しの中、日焼け防止というより、暑さ対策として必須と感じる今日のこの頃、通勤時なんて、会社に付いたときに、一仕事終えたくらい暑さにやられています。
折り畳み傘を持っているのなら、晴雨兼用の折り畳み傘にすれば、いいんじゃね。と気が付きました。
日傘って、日陰を歩いてるのと同じで、涼しいですよね。
日傘をさして、「頑張れ50代」仕事に励もうと思います。
このメーカの折り畳み傘を数年使っていますけど、丈夫で長持ちで、おしゃれで使いやすいですよ。
