皆さんが、「お祭り」と言われて何が思い出されますか?
神社、お神輿、山車、縁日、中には、カーニバルを思い浮かべる方もいるかもしれません。

僕が最初に思い出すものは、盆踊り大会です。盆ちゃんだけに。
大勢の方が集まって、屋台を楽しんだり、盆踊りを踊ったり、盆踊りの曲が流れて、太鼓の音が響いている。
お祭りを運営している人、参加している人、寄付してくださる人、設営や片付けをしてくれる人多くの方が係わって作り上げていく日本の素晴らしい文化です。

僕は、太鼓を指導し、だいぶメンバーが増えてきて、これからも続いていくように活動しています。
踊りは素人で、お祭り前の2回の練習と本番でしか踊っていないので、いつまでたってもうろ覚えでした。
踊りの練習に来る方は、高齢の方が多く、教えてくれる方も高齢、若い人や子供がほとんどいない感じです。
年々、危機感を覚えていました。

子供の頃の地元に数年前に帰った時に、屋台があり、盆踊り曲が流れていて、太鼓は叩かれていましたが、踊り手がいなかったのです。
踊りの先生が高齢で踊れなくなったからのようです。
異様な感じを受け、寂しさを感じました。
今活動している地域の将来像のように見えて、危機感が高まっていきました。

そこで、今年度から、月に1回踊りの練習をするようにしました。
周りの役員のからは、反対の声が上がったり、誰も集まらないよと、ネガティブの意見ばかりが出てきました。
ただ、私には、踊り手がいなくなるという危機感があったので、自分だけでも踊れるようになって、この文化を途絶えさせたくないという思いで、反対を押し切って、練習会を開きました。
誰も来ないかと不安でしたが、10名弱の方が集まってくれました。
ホッとした気持ちと、共感してくれている方がいることにとてもうれしくなりました。

今までの練習は、ただ、踊りの先生の振りをまねしながら踊るだけで正直楽しくなかったんですよね。
踊りを教えてくれる方は、日舞をされている方で、盆踊りはとりあえず振りができればいいんじゃない。という感じの指導?だったので、ただ踊ってるだけっていう感じでした。
本番まで、時間があるし、これから毎月練習するので、少しでも上手に踊れるようになりたいという思いがあったので、先生にコツや上手に見える踊り方を教えてくださいとお願いしたら、踊りの先生の指導熱に火が付いたようで、男踊りのやり方を熱血指導してくださいました。
先生は、女性なんですが、さすがに長年日舞をされていた方で、細部にわたってご指導いただきました。

今後が楽しみになってきました。
踊りの輪も広がるように今後も活動していきます。